シンガー・DJ　ナツ・サマーさん【前編】音楽と生きると決めた２度目の東京

シティポップ・レゲエシンガーであり、DJとしても活躍するNatsu Summer（ナツ・サマー）さん。音楽とお酒を愛してやまないサマーさんのタクシーライフと、実は親和性が高い？シティポップ×タクシーの共通点とは？

憧れのシンガー、想定外のDJ

Q. シンガー＆DJになるまでの経緯を教えてください。

生まれも育ちも愛媛県で、実家は酒屋を営んでいます。お酒が好きなのはそのせいもあるかもしれません笑。大学卒業後に上京し、音楽とは無関係の一般企業に就職しました。３年くらい働いた時に父親が倒れ、退職して実家に帰ることに。生死の境を彷徨う父のそばにいた時、「人間いつなにがあるかわからない」と心の底から感じたんです。そこで「自分もやりたいことをしよう」と静かに決意し、２度目の上京をして、音楽の道に進むことを決めました。

Q. 音楽の道を選んだきっかけは？

子どもの頃からラジオで久保田利伸さんを聞いていたんです。久保田さんがニューヨークに住んでいた時代です。その時からR&Bに興味を持ちはじめました。昔から歌うのが好きで、大学時代はクラブで歌ったりもしていました。２度目の上京後は、オーディションを受けたり、養成所に入ったりしました。バイトをしながらフリーで活動していた時、イベントで今のプロデューサー・クニモンド瀧口氏（流線形）と出会い、CDやレコードをリリースするようになりました。

Q. DJも昔から目指しておられたのですか？

レコードは愛媛時代から買ったりしていましたが、まさか自分がDJをするとは、最初は思ってもいませんでした。自分自身レコードをリリースしたりもしているので「プレイしたいな」とは思っていました。アナログの魅力に惹かれていて、音ももちろん違いますが、ジャケットがついてるところも良くて。私はジャケットとセットで音楽を覚えるんです。タイトルはあんまり覚えられなくて笑。あとは、だいたいお酒を呑みながらDJをするので、7inchだとA面・B面しかなくて安心なところも、レコードの好きなところです笑。レコードをかける所作も好きですね。

レコード運びも、はじめてのお店も、タクシーが大活躍

Q. 普段タクシーをどんな風に利用しますか？

普段からタクシーをよく利用させていただいているのですが、基本的にタクシーアプリ「GO」を使います。例えばはじめていくごはん屋さんなど、タクシーだとお店のドアの前までピンポイントで行けるので迷う心配もありません。あと、東京って「縦（南北）」の移動が難しくて。目的地までまっすぐ縦に行きたいのに電車だと１回横方向に移動して、乗り換えて、遠回りしないと到着できなかったり。そんな時は「タクシー乗ろ！」ってなります。

Q. 仕事ではどのようにタクシーを利用しますか？

３時間以上の長時間DJをする時って荷物（レコード）が多いのですが、利用する駅によってはエレベーターが遠かったりして不便なんです。電車を降りてからも、出口に出るまでが大荷物だと大変で。だからそんな時もタクシーに乗ることが多いです。さらに本当に急いでいる時は、電車に乗って、電車内でタクシーを出口まで呼んでおいて、出てすぐ乗って移動。住所を入れなくてもピンをさせるので、本当にピンポイントの場所に来てもらえてとても助かっています。

Q. タクシーの車内ではどのように過ごしますか？

私はすごく乗務員さんと喋る方です。イベントの前などは特にテンションをあげて行きたいので、こちらから話しかけます。乗務員さんは気さくな方が多いので、他愛もない話をして、爆笑して、送り出されたような気持ちで「よし！」とイベントへ向かうことも多いですね。疲れている日はそっとしておいてもらえますし、タクシーは乗務員さんとの距離感が心地いいんですよね。

ナツ・サマー
https://linktr.ee/natsusummer

シティポップ・レゲエシンガー、DJ。愛媛出身、東京在住。海沿いに住んでいた幼少の頃からシティポップやレゲエを聴いて育つ。クニモンド瀧口（流線形）のプロデュースで、2016年にシティポップ・レゲエシンガーとしてデビュー。また、DJとして、須永辰緒、沖野修也、松浦俊夫、MURO、DJ NORI、川辺ヒロシ、田中知之（FPM）、クボタタケシ等と共演するなど、幅広い現場で活躍中。