現在、大河TVドラマ「青天を衝け(せいてんをつけ)」の主人公として、注目をあびる渋沢栄一。日本で初めて“株式会社”という組織を作った歴史上の偉人であり、現在も東京駅近辺には、そんな渋沢さんが手掛けた会社や銀行、それにホテルが多数残されています。

今年の夏はコロナ禍で、旅行や帰省ができなかったやまんが注目したのが、日本交通の「社会科見学×渋沢栄一ゆかりの地タクシーツアー」。感染症予防に配慮したタクシーで、知っているようで知らない東京のリアルな姿を実際に目で見て体験できるツアーは、夏休みの自由研究としても理想的。10歳以上なら子どもたちだけも参加できるので、今回は、小学五年生の二人で参加してきました。

本日のコースは都内の自宅からスタートし、東京駅、常磐橋公園、日本銀行、日証館、みずほ銀行、東京商工会議所、帝国ホテルなどをめぐるもの。それぞれ渋沢栄一にゆかりのあるスポットであり、すべてが文化遺産クラスの建築物。その多くは第一線級で現在も活躍しており、彼のスケールの大きさが実感できるラインナップです。

ー 雨でもタクシーなら楽ちん! 約2時間の歴史ツアーに出発~

出発日はあいにくの雨天。でもタクシー乗務員さんが傘を差してアテンドしてくれたり、広々スペースが特徴のミニバンタイプのJPN TAXI(ジャパンタクシー)だったこともあり、常に移動時間は快適そのもの。車内はエアコン完備に加え、空気清浄機も付いています。いつものように友だちとリラックスしながら、素敵な名所めぐりが始まります!

仲良しな友だち同士でめぐるツアーなら、一層楽しい思い出に!
乗務員さんが傘を差してエスコートしてくれました

車内の細かいウイルスも瞬時にカットする「高効率空気清浄機」で
空気がどのくらい洗浄されたかを確かめることができるので安心

乗務員さんから出題された『渋沢クイズ』の答えをいっしょに考える二人

ー 新一万円札に描かれる建物は実は東京駅

まず最初に訪れたのは東京駅。レンガ造りで知られる東京駅舎は、なんと渋沢栄一が設立したレンガ工場のレンガを使用していたのです。2024年から流通がスタートする新一万円札には、渋沢さんの姿と東京駅舎が印刷されるのです。ちなみに日本のお札で鉄道の設備が描かれるのはこれが初めて。乗務員さんの案内で、お札の図案と同じ角度で駅舎を眺めてみました。

「新しいお札には、この角度からの駅舎が描かれるそうですよ」。
乗務員さんの丁寧な説明に耳を傾けて

次に訪れたのが常磐橋公園。ここはかつて江戸城の城門のひとつがあった場所。昭和8年(1933年)に財団法人渋沢青淵翁記念会によって整備され公園となりました。残された城門の石垣は国の史跡に指定されています。なかでもひときわ目を引く建造物が渋沢さんの銅像。フロックコートを羽織り、ステッキを手にする像はまさに威風堂々。今もしっかり日銀(日本銀行)を背負うように立っています。子どもたちはステッキ代わりの傘を高く上げ、立ち続けるレジェンドにエールを贈りました。

傘をバトン替わりに公園を盛り上げる渋沢ガールたち。銅像のお顔も心なしかニッコリ!?

日本銀行の前を通りすぎ、“渋沢トリビア”として知る人ぞ知るスポットである日証館へ。昭和3年(1928年)に東京株式取引所の関連施設として建造されましたが、もともとは渋沢栄一の邸宅だった場所。現在は「渋沢栄一特別展」が建物内にて開催されており、彼の足跡をたどる展示が人気を呼んでいます。

日証館は大正ロマンの名残りを留める建築としても有名。
昨今のビルにはない重厚な造りがポイントです
重厚ながらロココで壮麗な雰囲気に、子どもたちもしばし息を飲んでいました

初期日本経済のリーダーだった渋沢栄一。彼を語るうえで外せない名所のひとつがみずほ銀行です。日本史上初となる銀行、第一国立銀行(現・みずほ銀行)の設立者も実は渋沢さん。現在その建物の壁面にパネルが設置されており、通りすがりにその偉業を学ぶことができるのです。また、みずほ銀行内での特別展示コーナーでは、第一国立銀行設立当時の模型がディスプレーされています。

あまりの細かい造形美に「えー、銀行じゃないみたい!」と子どもたち。
たしかに宮殿のようなたたずまいに、思わず見とれてしまいます

ー 日本一のホテルには渋沢さんの足跡がたくさん!

東京商工会議所の前を通過し、いざ!本日のメインスポットへ向かいます。帝国ホテルは海外からのVIPをもてなすために、特に渋沢さんが力を入れて作り上げたもの。今年は開業130周年を記念し、本館一階ロビーの特設スペースにて『日本資本主義の父 渋沢栄一と帝国ホテル』と銘打ち企画展示を行っています。

格式高い雰囲気のロビーに少し緊張気味の二人。企画展入り口のパネル前で記念撮影

渋沢さんの活躍をいろいろな資料や模型、当時の写真などを用いて紹介されています。また、帝国ホテル及び従業員一同が、長年の功績を讃えて建てられた銅像の前で、ご本人といっしょに撮影した貴重な写真も見ることができます。

帝国ホテルの方が展示について小学生にも分かりやすく丁寧に説明してくれました
(※スタッフは常駐しておりません)

興味深い数々の展示のなかで、特に子どもたちの目を引いたのがコルクアート。ボルドーワインを愛した渋沢さんにオマージュを込め特別に作られたものだとか。ホテルで実際に提供された赤ワインのコルクを使用し、渋沢さんの肖像を巧みに表現しています。こういった資源の再利用というSDGsな取組みも、帝国ホテルでは積極的に行っているのです。

色の薄いところはコルクの外側、
濃いところは内側でワインが染み込んでいるというお話を聞いて色の濃淡を比べる二人

真ん中に煉瓦の柱モチーフがあるすべてチョコレートで作られたオブジェに大興奮

その他、渋沢さんが帝国ホテルに残した言葉も見逃せません。世界を見据え事業を展開させた偉人のメッセージは、そのまま現在の帝国ホテルにおける企業姿勢にもつながっているのです。

ー 家族へのお土産も歴史ある和菓子がベスト!

歴史を振り返って思い出されるのが自分たちのルーツ。コロナ禍でしばらく会えていないおじいちゃんとおばあちゃんに、今日の思い出をお土産に託して贈ります。とらやさんは和菓子屋として押しも押されもせぬ名門。なかでも赤坂店では、和菓子を作っているところもガラス越しに見学することができます。商品を直接送ることもできますが、手紙を添えたい二人は一旦持ち帰ることに。急に荷物が増えた場合でも、タクシーだから安心です。

お気に入りのお菓子がゲットできて、思わず笑顔がこぼれます。

二人がセレクトしたのは夏らしいスイカをかたどった生菓子や繊細な模様にうっとりする干菓子
※商品の内容等は時期により変わります。

渋沢栄一ゆかりのスポットを数々訪れた今回のツアー。しっかり乗務員さんがアテンドしてくれるので、雨天にも関わらず子供たちだけでも安心して出掛けられました。
午前10時スタートだったので、終わるころはちょうどお昼のタイミング。乗務員さんに相談しながら、ママが電話でオーダーしておいてくれたコロッケとパスタセットをピックアップしました。コース設定自由自在のタクシー・ツアーだから、こんなワガママも全然OK。皆さんも自分だけのオーダーメイド・プランにて、楽しく自由研究ツアーに出掛けてみてはいかがでしょう!

goo ITALIANO(グーイタリアーノ)代々木上原店に併設された『SOUZAISTAND』
ビーフたっぷりコロッケとレモンクリームとアラビアータのパスタセット

※写真は、撮影のため一時的にマスクを外しています。

 


【運行期間】
2023年8月5日(土)~2023年8月31日(木)予定

【発着地】
出発地または最終到着地は東京23区・武蔵野市・三鷹市に限ります。

【料金】
3.5時間21,110円~ 以降30分毎に2,950円~
※有料道路料金、駐車料金、入館料、お食事代等はお客様のご負担となります。

【予約方法】
EDSホームページまたはお電話にて申し込みください。
EDSお申し込みページ
※お申し込みフォーム「その他」欄に、「社会科見学タクシー希望」とご記入ください。
電話 03-6265-6270(受付時間 平日:9時~17時)

日本交通タクシーの新型コロナウイルス感染予防対策についてはこちらをご覧ください。

【取材・撮影協力】
企画展示「日本資本主義の父 渋沢栄一と帝国ホテル」
https://www.imperialhotel.co.jp/j/tokyo/special/shibusawa/index.html展示場所:帝国ホテル 東京 本館1階メインロビー内「インペリアル タイムズ」
期間:2021年2月13日(土)~2022年1月31日(月)(予定)
※鑑賞無料
※協力:公益財団法人渋沢栄一記念財団 渋沢史料館
※掲載当時の情報です。現在は展示終了しています。

とらや赤坂店https://www.toraya-group.co.jp東京都港区赤坂4丁目9−22

goo ITALIANO 代々木上原店https://take-5.co.jp/goo-italiano/yoyogiuehara/東京都渋谷区西原3丁目2−2 久保田ビル1F

SOUZAI STANDhttps://note.com/sousta_goo/