小林友理奈さん01

乗務員の視点からタクシーを掘り下げるシリーズ。今回は入社2年目の小林友理奈さんです。目的地がわからない時にはナビばかりに頼らず、あえて「道を教えてください」とお客様に聞いてコミュニケーションを取るようにしていると、柔和な笑顔で応える小林さんのタクシーライフとは?

「 休みの日も、職場の仲間と一緒にいたい 」

Qまずは、タクシー乗務員としての生活について聞かせてください。

私は今三鷹営業所に所属していて、1日働いたら次の日は1日休み、という勤務です。1回にまとめて長く働く分、休みもまとまって取れるので、生活に時間的な余裕があります。休みを使って自分の好きなことができますし、朝の乗務開始時間も選ぶことができるので、自分が想像していた社会人生活よりもずい分自由だなと感じています。自分の努力次第でそれなりにお金を稼げるのも魅力です。

Q.まとまって取れる休みの日を、どんな風に過ごしていますか?

ほかの乗務員さんとご飯を食べに行ったりすることが多いです。特に、営業所の乗務員さんや先輩と一緒に過ごすことが多いですね。みんなといると居心地がいいので、休みの日でももっと一緒にいたい!と思うんです。普段は話せない仕事の悩みとかも話せるので、それがうれしいですね。

「 まったく違う分野への就職に、大学の教授は驚いていました 」

Q.最初から、タクシー乗務員を目指していましたか?

大学では植物工学の研究をしていたので、食品・化学系の業界に入るんだろうな、と漠然と思っていました。いくつかの企業にエントリーもしていたのですが、合同説明会で会場を歩いていたら、たまたま日本交通のブースを見つけたんです。とても活気があったので話を聞きに行ったら面白かったので、インターンシップに参加しました。

そうしたら、日本交通の人たちはそれまで見てきたどの会社の社員よりもイキイキと楽しそうに働いていて、その姿から“自社愛”をすごく感じたんです。私は、社会人になったら仕事仕事で大変なんだろうなと覚悟していたのですが、とても楽しそうに働いている姿を見て、私もこんな社会人になりたい!と思うようになりました。

一般的に面接の前日は気が重くなったりすると思うのですが、日本交通の面接やインターンシップの前日は「やった!明日は面接だ!」ってワクワクしていたくらいです。

Q.まったく違う分野への就職に、周りの人たちは驚きませんでしたか?

すごくびっくりされました(笑)。特に大学の教授は「えー、なんで!?」と驚いていましたね。
実は日本交通のほかに、植物系の会社からも内定をもらっていたので、最後はすごく悩んだんです。
それで、どちらとも面談をさせてもらって、最終的には自分の直感というかフィーリングで日本交通に決めました。

小林友理奈さん02

「 とにかくみんな人がいいんです。
孫みたいな年齢の私に、何でも親切に教えてくれます 」

Q.実際に入社した日本交通は、思った通りの会社でしたか?

はい。三鷹営業所はとても人数が多くて700人ぐらいの人がいますが、とにかく明るい人が多いですし、困ったらみんな相談に乗ってくれます。経験豊富なベテランの方にとって私は孫みたいな年齢なのに、何か聞けば親切に教えてくれますし、仕事仲間として対等に話しをしてくれます。とにかく人がいいんです!

Q.運転にはすぐに慣れましたか?

最初は道がわからないので大変でした。道がわからないと不安な気持ちになりますし、疲れますし、悔しいし。でも、お客様から言われた目的地がわからない時にはナビばかりに頼らず、あえて「道を教えてください」とお客様に聞いてコミュニケーションを取りながら知識を増やしていくようにしたんです。

営業所に帰って手書きの日報をつける時に、どこの道を通ったのかを分かりやすく書いたり、地図で通った道をなぞったりして覚えていきました。次に同じ目的地を言われた時にわかると、すごく気持ちがいいんです!

 


小林友理奈
日本交通株式会社 タクシー乗務員
2019年入社

文:平地紘子