三井絵里加さん04

乗務員の視点からタクシーを掘り下げるシリーズの2回目は、入社1年目の女性タクシー乗務員です。三鷹営業所でハンドルを握る、三井絵里加さんのタクシーライフとは?

「 勉強になりました!と笑顔で言えるようになりました 」

Qタクシーの乗務員になって、道はすぐに覚えられましたか?

初めの頃は、道を覚えるのがすごく大変でした。出身が静岡なので、そもそも聞いたことのない地名だとお客様が言われた地名が聞き取れず、何度も聞き返したこともあります。行き方がわからない時にうまく聞くことができない時もあり、最初のうちは「乗務するのがいやだな」と思ったこともありました。でも、大きい道は2ヶ月ぐらいで覚えましたし、慣れてくると知らない道があった時にも「この道は◯◯っていうんですね。勉強になりましたー!」と、笑顔で言えるようにもなりました。最近では、年輩の方には優しく話したり、歌舞伎町周辺の若くて元気なお客様にはちょっとフレンドリーに接したりと、話し方や声のトーンを、失礼のない範囲でお客様の雰囲気に合わせるように心がけています。

三井絵里加さん05

「 乗務員全員が女性の営業所って、どうですか? 」

Q.タクシー乗務員として、どんな時にやりがいを感じますか?

お客様が乗ってきた時に「わ、女の子だ!」って嬉しい驚きを伝えてもらった時ですね。特に女性客や子連れのお客様にすごく喜んでいただけます。嬉しくてやりがいを感じますし、女性としての需要が自分にもあるんだなと感じられる瞬間です。
でも一方で、そういう反応をするお客様が多いのは、“タクシーの乗務員=男性”というイメージがあるからだとも思っています。私は、タクシーのそのイメージを変えたいと思っています。

Q.タクシーのイメージを変えるために、具体的に考えていることがあればぜひ聞かせてください。

難しいかもしれないですが、女性だけの営業所を作ることができたらなあと思っています。全員が女性乗務員だったら、女性客からの予約がさらに増えると思うんです。

女性のお客様の場合、乗務員が男性だと、自宅の少し手前や大通りでタクシーから降りる方もいらっしゃいます。でも、乗務員が女性だと安心してもらえるようで「いつもは家の前まで行ってもらわないんだけど、今日は家の前までお願いしようかな」という方もいらっしゃいます。
そんなふうに、女性タクシー乗務員だからこそできることや喜ばれることを見つけて、それを打ち出していけたら、タクシーがお客様にとってもっと素敵な乗り物になるのではないかなと思っています。

三井絵里加さん05

「 現場で新人さんを育てることに魅力を感じます 」

Q.もうすぐ入社2年目に入ると思いますが、今後の目標を教えてください。

入社した時は、本社で新卒の採用担当をやってみたいと思っていました。でも今、営業所で中途入社の新人さんを教える業務を担当するようになったら、現場で新人さんを育てていくことにすごく魅力を感じるようになってきました。
4月から新しく後輩が入ってきますが、私は後輩を教えるチームのメンバーにもなっています。中途入社の方を教えつつ、新しく入ってくる子たちをちゃんと教育して、乗車まで持っていくのが直近の目標です。

そしていずれは、キッズタクシーに乗務できるEDS(エキスパート・ドライバー・サービス)キッズの資格を取りたいなと思っています。お子様の命を預かるという責任はありますが、子供が好きですし、学校や幼稚園の先生と違って、適度な距離感で子どもと接することができるのが魅力です。

 


三井絵里加
日本交通株式会社 タクシー乗務員
2019年入社

文:平地紘子