にゃっほん!

7月3日からいよいよ20年ぶりの新札が登場しましたね!新しい一万円札の顔として話題の渋沢栄一さん。日本で初めて“株式会社”という組織を作った歴史上の偉人であり、現在も東京駅近辺には、そんな渋沢さんが手掛けた会社や銀行、それにホテルが多数残されています。
今回は、2021年の「社会科見学×渋沢栄一ゆかりの地タクシーツアー」を振り返ります。

ー 雨でもタクシーなら楽ちん! 約2時間の歴史ツアーに出発~

 

仲良しな友だち同士でめぐるツアーなら、一層楽しい思い出に!
乗務員さんが傘を差してエスコートしてくれました

ー 新一万円札に描かれている建物は実は東京駅

 

「新しいお札には、この角度からの駅舎が描かれるそうですよ」。
乗務員さんの丁寧な説明に耳を傾けて

まず最初に訪れたのは東京駅。レンガ造りで知られる東京駅舎は、なんと渋沢栄一が設立したレンガ工場のレンガを使用していたのです。2024年7月から流通がスタートした新一万円札には、渋沢さんの姿と東京駅舎が印刷されています。ちなみに日本のお札で鉄道の駅が描かれるのはこれが初めて。乗務員さんの案内で、お札の図案と同じ角度で駅舎を眺めてみました。

ー 渋沢栄一さんの銅像と記念撮影!

 


傘をバトン替わりに公園を盛り上げる渋沢ガールたち。銅像のお顔も心なしかニッコリ!?

 

次に訪れたのが常盤橋公園。ここはかつて江戸城の城門のひとつがあった場所。昭和8年(1933年)に財団法人渋沢青淵翁記念会によって整備され公園となりました。残された城門の石垣は国の史跡に指定されています。なかでもひときわ目を引く建造物が渋沢さんの銅像。フロックコートを羽織り、ステッキを手にする像はまさに威風堂々。今もしっかり日銀(日本銀行)を背負うように立っています。子どもたちはステッキ代わりの傘を高く上げ、立ち続けるレジェンドにエールを贈りました。

ー かつて渋沢栄一の邸宅だった日証館へ

 

日本銀行の前を通りすぎ、“渋沢トリビア”として知る人ぞ知るスポットである日証館へ。昭和3年(1928年)に東京株式取引所の関連施設として建造されましたが、もともとは渋沢栄一の邸宅だった場所。

日証館は大正ロマンの名残りを留める建築としても有名。昨今のビルにはない重厚な造りがポイントです
重厚ながらロココで壮麗な雰囲気に、子どもたちもしばし息を飲んでいました

 

初期日本経済のリーダーだった渋沢栄一。彼を語るうえで外せない名所のひとつがみずほ銀行です。日本史上初となる銀行、第一国立銀行(現・みずほ銀行)の設立者も実は渋沢さん。現在その建物の壁面にパネルが設置されており、通りすがりにその偉業を学ぶことができるのです。また、みずほ銀行内での特別展示コーナーでは、第一国立銀行設立当時の模型がディスプレイされていました。

あまりの細かい造形美に「えー、銀行じゃないみたい!」と子どもたち。
たしかに宮殿のようなたたずまいに、思わず見とれてしまいます

ー 日本一のホテルには渋沢さんの足跡がたくさん!

 

東京商工会議所の前を通過し、いざ!メインスポット。帝国ホテルは海外からのVIPをもてなすために、特に渋沢さんが力を入れて作り上げたもの。2021年には開業130周年を記念し、本館一階ロビーの特設スペースにて『日本資本主義の父 渋沢栄一と帝国ホテル』と銘打ち企画展示が行われていました。


2021年の企画展で展示されていたコルクアート。色の薄いところはコルクの外側、濃いところは内側でワインが染み込んでいるというお話を聞いて色の濃淡を比べる二人

2021年の数々の展示のなかで、特に子どもたちの目を引いたのがコルクアート。ボルドーワインを愛した渋沢さんにオマージュを込め特別に作られたものだとか。ホテルで実際に提供された赤ワインのコルクを使用し、渋沢さんの肖像を巧みに表現していました。

渋沢栄一ゆかりのスポットを数々訪れた2021年のツアー。訪れたのは、それぞれ渋沢栄一にゆかりのあるスポットであり、すべてが文化遺産クラスの建築物。その多くは第一線級で現在も活躍しており、彼のスケールの大きさが実感できるラインナップです。子どもたちは、よく知ってるスポットや建物の多くが、渋沢栄一ゆかりのものなんだってことに驚いていました。
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ー 現在、帝国ホテルにて新紙幣発行記念企画開催中

 

帝国ホテルでは、渋沢初代会長が肖像となる紙幣が発行されることを機に、あらためて渋沢翁にまつわる企画展示を実施、渋沢翁へのオマージュを込めたメニューをレストランやショップで提供しています。
詳しくはこちら

帝国ホテル 東京 本館 1階 宴会ロビーにて、パネルを展示しています
「今こそ伝えたい、近代日本経済の父 写真で綴る、帝国ホテル初代会長 渋沢栄一」

本館中2階 「IMPERIAL TIMES」にて、ご令孫 鮫島純子さんが描いた「おじいさま  渋沢栄一」を展示しています

本館1階オールデイダイニング「パークサイドダイナー」では、渋沢栄一にオマージュを込め、渋沢翁の出身地 深谷の名産品であるねぎを丸ごと1本使用した見た目も鮮やかなグリーンカレーを味わうことができます

 

日帰りタクシーツアーは、夏休みの自由研究としても理想的!10歳以上なら子どもたちだけでも参加できます。専門知識を持った精鋭乗務員さんがしっかりアテンドしてくれるので安心です。今年の夏は、タクシーで渋沢栄一の軌跡を巡ってみませんか?

 

2024年も通年運行中の「タクシーで巡る偉人の軌跡 渋沢栄一編」詳しくはこちら