葛西営業所

日本交通では、新卒で入社したフレッシュな新人乗務員が活躍しています。タクシー乗務員として社会人生活のスタートを切った若き乗務員たちは、お客様に快適で安全に乗車していただくために、日々考え、経験を糧にしながら運転・接客のプロを目指しています。
そんな彼らに、タクシー乗務員としての思いや日々のエピソードを聞いていきます。初回は、新卒採用による乗務員のみで構成される新規タクシー営業所として、2020年8月に誕生した「葛西営業所」の3人の新人乗務員です。

【前編】はこちら

左から順番に、入社3年目の鯉沼修平(こいぬま しゅうへい)・入社2年目の長谷川大地(はせがわ だいち)・入社1年目の髙田理央(たかだ りお)

入社してから一番の“ロング”は・・・?

Q. お客さんを乗せて今までで一番遠くまで行ったのはどこですか?

長谷川さん:それはですねえ(と笑いながら、鯉沼さんを見る)

鯉沼さん:そうだよね、それは俺だよな(笑)
遠くまで乗車するお客様のことを、業界用語では「ロング」と言うんですが、一番のロングは静岡県の伊豆の国市というところです。2019年8月の台風19号の時でした。
130kmぐらいの距離があるので、19時ぐらいに東京を出て、戻ってきたのは午前2時を過ぎてたと思います。台風に向かって走って行って、台風と一緒に東京に戻ってきた感じでしたね(笑)

葛西営業所

それまでも茨城県の牛久や成田空港まで行ったことはありましたが、ここまでの距離は初めてだったので嬉しかったです。

長谷川さん:台風の日はロングが出やすいと言われているのですが、僕はまだご縁がないので(笑)、これからに期待したいです。

とっておきの夜景が見られるあの道が好き!

Q. ご縁があるといいですね。ところで、毎日さまざまな道を走っていると思いますが、お気に入りの道とかはありますか?

長谷川さん:僕が好きなのは、「マッカーサー通り」として知られる都市計画道路環状2号線に新しくできた築地大橋です。タワーマンションも多いベイエリアの夜景はとてもきれいなので、得した気分になりながら通っています。

夜景、いいですね〜! うらやましいです。

鯉沼さん:僕が走っていて面白いと思う道は、銀座の中央通り、桜田通り、そして東京タワー下です。あと、スカイツリーの周りも景色がキレイだなと思いながら走っています。
同じ好きな道でも、営業として好きなのは人形町通りです。八重洲よりも競争率が低くて、時々高級料亭からお客様が出て来られたりもするんですよ。走りやすいし、小道で方向転換しやすいというのもありますね。

長谷川さん:営業としてなら、マッカーサー通りのうち、港区の新橋から虎ノ門の間の通りです。サラリーマンの方たちが帰宅される時間帯は乗車される方も多いですし、道も広くて進行しやすいし、景色がキレイなのもいいですね。

葛西営業所

Q. 営業で好きな道というのは、平たくいうと稼げる道、ということですね(笑) 高田さんが好きな道はどこですか?

高田さん:僕は目黒通りですね。

鯉沼さん:意外! どうして目黒通りなの?

高田さん:目黒駅前のところなんですけど、同乗指導してくれた乗務員の方の得意なエリアの一つだったので、最初の頃に良く通っていた記憶があって。一番のロングが出たのも、目黒通りから千葉市の花見川区でしたし、思い出深い道なんです。

葛西営業所

乗務を始めたばかりの頃って、六本木とか行きづらいんですよ。車も多いし、タクシーを使い慣れているお客様が多いような印象があって、乗務員は道を知っていて当たり前と思われているような感じがして。でも、目黒通りのお客様はすごく優しいんです。

Q. 高田さんにとって、目黒通りは安心して運転できる思い出の道なんですね。お互い、営業的にいい道は共有したりしますか?

鯉沼さん:話すには話しますけど、本当にとっておきの場所は流してないですね(笑)
葛西営業所はまだ始まったばかりなのでお互いの距離を縮めている最中ですが、乗務中は営業所の乗務員全員が入っているLINEのグループ通話をつなぎっぱなしにしているんです。

Q. つなぎっぱなしですか!?

鯉沼さん:「今、ここ人が足りてないよ」などという情報を共有しあったりしています。情報が流れてきた場所に行ってみることもありますし、道がわからない時には「そこなら、あの道から行くといいよ」と教えあったり、お互いに助けあったりもしています。

大切にしている小さなメモ帳。書き込まれているのは・・・

Q. 今、道がわからない時の話が出ましたが、いったい皆さんはどうやって道を覚えているんですか?

高田さん:最初に主要国道を覚えて、次に交差点。どの道とどの道が交差しているのかを覚えていきますね。お客様に近道を教えてもらったりした時には、帰りに同じ道を通って覚えるようにしています。
お客様はコンビニを目印に道を説明されることが多いので、コンビニは道を覚える時には大事なポイントです。

長谷川さん:僕は乗務中、必ず小さいメモを携帯するようにしています。自分が行ったことのない場所やお客様に教えて頂いた裏道をメモするためです。お客様がお降りになった後にメモして、あとで見返したりしながら覚えていきました。

葛西営業所

Q. やはりお客様に見えないところでの地道な努力がタクシーの品質を支えているんですね。大体の道がわかるようになるまでにはどれくらいかかりますか?

長谷川さん:入社して半年くらい経つと少し自信が出てくるんですけど、この時期にはちょっと慢心というか、変な自信も出てきてしまうんです。
お客様に目的地を言われた時に、「あ、ここは知ってるから、こう行けば大丈夫」と経路を確認せずに運転してしまったり。
そうするとお客様が思っていたよりもかなり大回りすることになってしまい、ご迷惑をおかけしてしまったこともあります。知っている道だと思っても経路確認する、という基本をおろそかにしてはいけないと肝に命じています。

Q. 自分に慢心しないようにという謙虚な姿勢を保つのは簡単ではないですが、それを常に心がけているという姿勢に、ちょっと感動しました。こういう一つ一つの積み重ねが品質の高さにつながっているんでしょうね。

タクシー乗務員は道を知っていて当たり前、と思ってしまいがちですが、広い範囲の道を覚えるのは簡単なことではありません。東京の街を自分のものにするために見えないところで勉強を積み重ね、プライドを持って取り組んでいることを知り、若き乗務員たちを応援したくなりました!

葛西営業所

  • 鯉沼 修平
  • Koinuma Shuhei
  • 入社年:2018年
  • 長谷川 大地
  • Hasegawa Daichi
  • 入社年:2019年
  • 高田 理央
  • Takada Rio
  • 入社年:2020年

文:平地紘子(mugichocolate株式会社)

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