板橋営業所

2021年にできたばかりの新しい板橋営業所で活躍するフレッシュな新人乗務員にインタビューする企画の2回目は、〜好きな道、なりたい自分編〜です。日々ハンドルを握って23区内を中心に駆け巡っている2人の乗務員に「好きな道」、そして、なりたい乗務員像などについてお聞きします。

【前編】はこちら

入社2年目の伊藤早希(いとう さき)さんと、竹内敬洋(たけうち あきひろ)さん

華やかなエリアより、下町が好き!?

Q. 道を覚えるのは大変だと思いますが、どうやって覚えていますか?

竹内さん:最初の頃は「道のご案内をお願いできますでしょうか。」とことわって、ひたすらお客様に道を教えていただいていましたね。でも、最初は”中央3区”と呼ばれる千代田区、中央区、港区を中心に回るので、毎日走っていると自然に「ここは〇〇通りだ」と、だんだん覚えてくるんです。

細かい通りの名前はお客様から聞いた「ここは御門通りだよ」「ここが電通通り」というのをメモしていました。でも、そのメモもだんだん必要なくなって、中央3区からエリアを広げていきながら覚えていきました。新しい道も、基本的にはその日の乗務が終わるまでに覚えられるようになりました。

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Q. その日どの方面を走るかは決められていますか? それとも自分で?

竹内さん:自分で自由で決められます。よく同期や先輩方に「稼ぎたいなら六本木や銀座を回るといいよ」と言われるんですけど、僕は下町っぽい雰囲気があるエリアを好んで走っています。いい人がいっぱいいるんですよ!

特に目黒区の学芸大学駅のあたりをよく走るんですけど、とにかく人がよくて「兄ちゃんの車、前も乗ったかな」とか声をかけてもらったりするんです。実際は初めてなんですけど(笑)、そんな気さくな感じが好きなんです。少し道を間違えてしまった時ににも「まだ24歳だろ! 若いんだからこれからだ」と声をかけてくれたりするので、緊張がほどけていく感じがするんです。

伊藤さん:私は竹内とは違って、いつもタクシーを利用していてタクシーで遠くまで行くお客様が多いと言われている六本木や銀座が好きですね。もちろん、その日どこを走ったらお客様をたくさん乗せられるかは運もありますが。

大切な人を連れていきたい! 定番だけど王道なあのエリア

Q. 営業とはちょっと違う視点からの質問になりますが、走っていて好きな道・大切な人を連れて行きたいと思う道はどこですか。

竹内さん:僕は、三田通りですね。東京タワーが真正面に見えるんです。

母の日や子どもの日など、何かイベントがある時にはライトアップが変わるんですよ。お客様を乗せていると「あ、今日はライトアップが違うね」「○○の日だからだよ!」というお客様同士の会話から、情報を教えてもらうこともあります。でも、本当にシンプルに、そのライトアップを見るのが好きですね。

あとは絶対に、レインボーブリッジですね。定番かよっ!って思うかもしれないですが、でも、あそこが一番いいですね。

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伊藤さん:私もお台場や勝どきなど、臨海地域が好きですね。海なので景色がすごくキレイで、道路も広くて気持ちが良くて、仕事中なんですけどドライブをしている気分になります。街中のビルばかりの景色からガラリと変わって違う世界が見られて楽しいです。

オンとオフ それぞれの過ごし方や心がけていることは?

Q. お客様を乗せる時に心がけていることや、気をつけていることはありますか。

竹内さん:安全面ではやっぱり急発進、急ブレーキをしないことです。深夜の時間帯は道路が空いているので、制限速度内で日中よりもスピードを出すこともできますが、いずれ信号には必ず引っかかります。そんな時に急ブレーキにならないよう、歩行者信号なども見ながら「そろそろ赤になるな」と予測して減速するようにしています。お客様が一番不安に感じるのが急ブレーキですから。

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伊藤さん:そうですね。私も急ブレーキにならないよう車間距離を取りますし、視界が悪くなったり滑りやすい雨の日にはスピードに気をつけています。お客様からすると「もうちょっと急いでよ」と思われる時もあるかもしれませんが、お客様に安全に乗っていただくことが一番ですから。

Q. 安全運転のため、そしてお客様の快適な乗車のために緊張感のある乗務時間を送っていると思いますが、ほっとできる休みの日はどんな風に過ごしていますか?

竹内さん:僕は、スニーカー集めが大学時代からの趣味なんです。社会人になってお金に余裕ができたので、勤務明けとかにショップを見に行ったりしています。家に30足ぐらいはコレクションしています。でも、ほとんど履いていないので、少し厳選しようかなと思っているところです。

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あとは、漫画とビジネス本をよく読みます。一度、ビジネス本をたくさん読むために速読の本を買ったこともあるんですが、マスターできないまま、速読の本は家に眠っています(笑) 漫画のおすすめは「BLUE GIANT」。大人が読んでも面白いですよ。

伊藤さん:竹内はもう、本当に知識がすごいんですよ。漫画だけじゃなくて、いろんな知識が!

二者二様の、なりたい乗務員像

Q. これから、どんな乗務員になっていきたいですか?

伊藤さん:私は、お客様に喜んでもらえる乗務員になりたいですね。「このタクシー良かったからまた乗りたい」と思ってもらえれば、将来的にはそれが回り回って自分に返ってくると思いますし、何よりも、料金をお支払いいただく以上は車内で快適に過ごしていただきたいと思っています。

乗務し始めたばかりのことは自分のことで精一杯でしたが、1年が経って、ようやくお客様のことを考えて乗務できるようになってきたかなと思います。1年先を歩む先輩として、経験から学んだことを後輩に伝えていきたいです!

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竹内さん:僕は、稼げる乗務員になりたいです。お客様に感謝される乗務員でありたい、という思いももちろんありますが、乗務しているからには、どれだけ売り上げを上げることができたか、というのが会社からは求められていると思うんです。

そのために営業のコツをもっと研究していきたいです。例えば一番信頼している先輩を見ていると、高速道路をうまく活用しているんです。遠くまでお客様を乗せて行くと戻ってくる間はなかなかお客様を乗せられないので、いかに時間を短縮して営業エリアに戻ってくるかが大事なんですよね。

Q. インタビューありがとうございました! 2人のお話を通して、タクシー乗務員の人間らしさを感じ、すごく親近感を抱くことができました。そして、より安全でお客様に喜んでもらえる接客をしようと思いながら真摯にハンドルを握っている姿に、応援したい気持ちが湧きあがってきました。これからも、応援しています!

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  • 竹内 敬洋
  • Takeuchi Akihiro
  • 入社年:2020年
  • 伊藤 早希
  • Ito Saki
  • 入社年:2020年

文:平地紘子(mugichocolate株式会社)

※新型コロナウイルス感染予防対策を徹底の上、インタビュー・撮影を行いました。
撮影時のみ一時的にマスクを外しています。

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