板橋営業所

日本交通では、新卒で入社したフレッシュな新人乗務員が活躍しています。タクシー乗務員として社会人生活のスタートを切った若き乗務員たちは、お客様に快適で安全に乗車していただくために、日々考え、経験を糧にしながら運転・接客のプロを目指しています。そんな彼らに、タクシー乗務員としての思いや日々のエピソードを聞いていきます。
2回目は、2021年1月に池袋営業所が移転して新たにできたばかりの「板橋営業所」でハンドルを握る2人の新人乗務員です。

入社2年目の竹内敬洋(たけうち あきひろ)さんと、伊藤早希(いとう さき)さん

池袋がちょっと恋しい一番の理由

Q. 池袋営業所から移転して半年が経過しますが、新しい営業所はどうですか?

伊藤さん:新卒とか中途採用とか関係なく、みんなでワイワイしている楽しい営業所だと思います。離れたところにあった更衣室が近くなったり便利になった面がある一方、池袋という主要駅から離れてしまったので、ちょっと買い物に出たりするのが不便になっちゃったなとは思っています(笑)

Q. 同期とは仕事以外で一緒に出かけたりするんですね。

伊藤さん:同期だけじゃなくて年の離れた先輩とも食事に行ったりします。みんなが仲良いのでとても居心地がいいです。
でも、勤務中はずっとタクシーに座りっぱなしで運動不足になってしまったせいか、会社に入ってから10kgぐらい太っちゃったんです! なので、最近はジムに通うようにしています。

板橋営業所

竹内さん:僕も同じジムに通ってるんですが、男子も太っちゃった人多いんです。みんなで「これはヤバイ。みんなでやるかー!」ってジムに入会して、今は週3ぐらいで通っています。でも、体重を減らすって大変ですね。まだまったく成果が出てないです(笑)

楽しみにしていたアレが延期に……!

Q. 同期のお2人もとても仲良さそうで、営業所の良い雰囲気が伝わってきますね。さて、日本交通に入社した理由を聞かせてもらえますか?

伊藤さん:もともと観光系の仕事をしたかったので、日本交通が観光タクシーやキッズタクシーをやっていること、そして乗務して稼いだ分だけ給料がもらえることも大きかったですね。
もう一つ、入社当時は2020年に東京オリンピックが予定されていたことも大きなきっかけでした。私は人と関わるのがすごく好きなので、オリンピックで外国からのお客様をたくさんお乗せしたいなと思っていたんです。1年延期になった東京オリンピックは無観客での開催になってしまいましたが、大会関係者など外国の方を乗せられるのを楽しみにしています。(※インタビューは東京オリンピックの開幕前に行いました)

板橋営業所

Q. オリンピックの延期も含め、新型コロナの影響があった1年目だったと思いますが、期待通り稼げていますか?

伊藤さん:入社して研修を受け、さあ配属という時に、最初の緊急事態宣言で休業になってしまったんです。1カ月後から乗務はできるようになったんですけど、いまだに稼げない月はありますね。

竹内さん:コロナ禍前に乗務をした経験がないので、収束するとどうなるのか、今から楽しみです。

丁寧すぎると思えるマニュアル通りに対応してみたら……

Q. 乗務員という仕事は、実際にやってみてどうですか?

伊藤さん:点呼の時はみんなでワイワイしているんですけど、いざ車に乗ったらずっと一人で、ご飯を食べるのも一人。一人で十何時間も過ごすので、寂しいなあと思った時もありました。
そんな時は、乗務中に同期とずっとつないでいるLINE通話でワイワイ話すんです。同期の元気な声を聞くと結構元気が復活してきます。

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竹内さん:一人で乗務しているので、お客様に厳しいことを言われて落ち込んでしまってもすぐにフォローしてくれる人が隣にいないんですよね。でも、LINE通話で同期の苦労話や励ましの言葉を聞くと、一人じゃないんだな、と思って頑張れます。

Q. 同期の存在ってすごく大きいですね。その同期との最初の学びの場であった研修で学んだことが役に立ったなあと感じたことはありますか?

伊藤さん:研修で徹底的に教えこまれたのが、日本交通の「スタンダード10」です。お客様が乗車してから降車されるまでの間にお客様に言うべき10項目なんですが、私自身は入社前、素っ気ない態度の乗務員のタクシーにしか乗ったことがありませんでした。なので「ここまで丁寧な対応を求めるお客様っているのかな?」と疑問に思っていたんです。
でも、乗務中「この道で行くしかないよね」というわかりやすい行き先をお客様に指定された時にも、マニュアル通り「ご指定のコースはありますか?」とお聞きすると、「別のタクシーだと遠回りされたことがあるんだよ。聞いてくれてありがとう」とか、「すごく丁寧だね。また日本交通を使うね」と言ってもらえたりしたんです。マニュアル通りに対応することで、お客様に気持ちよくご利用いただいている実感があります。

板橋営業所

竹内さん:研修で一番印象に残っているのは、大きな声を出すことです。「タクシーは究極の接客業」と言われたことを覚えています。実際、乗務している時には背を向けて応対するので、声が小さいと伝わらないんです。

「班長」として新人乗務員に伝えていること

Q. 伊藤さんは観光タクシーやキッズタクシーにも興味があるということでしたが、いずれはそれらに乗務できるエキスパート・ドライバーも目指していますか?

伊藤さん:はい、説明会などには参加しています。でも、私も竹内も新人の教育を担当する「班長」になったので兼務ができず、今は新人を育てることに力を注いでいます。

Q. 1年間乗務してきた自分の経験を踏まえて、どんなことを新人さんに伝えていますか?

伊藤さん:そうですね。私自身、最初はお客様が急いでいる時に黄色信号なのに突っ込んでしまったりしたことがあります。なので「急いでも、事故を起こしてしまったら元も子もないよ、だから運転は丁寧にね」ということを伝えたり、売り上げを伸ばしたいという気持ちと安全運転とのバランスの取り方などを伝えています。

竹内さん:お迎えの時間に間に合わないかも、という時は焦るんです。でも今は、GOアプリ(タクシー配車アプリ)が導入されて、ちょっと遅れそうな時には画面タッチ一つでお客様に伝えられる機能があるので、焦らず落ち着いて運行できるようになりました。

Q. ところで、伊藤さんの手元にある参考書は何ですか?

伊藤さん:これは衛生管理者試験の参考書ですね。労働者の健康管理や作業環境の管理のために必要な資格なので、体のことから働き方まで結構範囲が広いんですが、若いうちにできるだけ資格を取っておこうと思って勉強に取り組んでいます。
同じ資格を目指している同期と一緒に、勤務明けでそのままカフェに行って勉強したりしてますが、めちゃめちゃ難しいです。受験勉強並みに勉強しています(笑)

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Q. 乗務員は長時間ひとりの乗務に心細さを感じることがあっても、同期と励まし合いながら日々頑張っているのですね。フレッシュな乗務員を応援したくなりました!

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  • 竹内 敬洋
  • Takeuchi Akihiro
  • 入社年:2020年
  • 伊藤 早希
  • Ito Saki
  • 入社年:2020年

文:平地紘子(mugichocolate株式会社)

※新型コロナウイルス感染予防対策を徹底の上、インタビュー・撮影を行いました。
撮影時のみ一時的にマスクを外しています。

日本交通タクシーの新型コロナウイルス感染予防対策についてはこちらをご覧ください。

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