犬山紙子さんインタビュー風景01

ー 「移動する手段だけでなく乗務員さんとの会話もタクシーに乗る楽しみの一つ」と犬山さん。

今年の1月に第一子となる女の子を出産したエッセイストの犬山紙子さん。
上手にタクシーを利用しながら、仕事と子育てを楽しんでいる犬山さんの気になるプライベートとは…。

「 ずっと憧れていた夫婦のスタイル 」

Q.犬山さんのご家庭は、ご主人が家のことを担当されることが多いそうですが、
こういったご夫婦のスタイルについて、どのように思われていますか?

ずっと夢だったんです。母親の介護で6年間仕事ができない時期がありました。そのせいか、働きたいという欲求が強くて、一生バキバキ働きたい!という思いが強かったんです。夫は、そんな私の気持ちを尊重してくれています。
風当たりが強いかな?と思ったのですが、周りも認めてくれる人が多く、私のような女性が生きやすくなって来てると思います。
一方で、夫のことをヒモという人もいる。男性も性別で区切られてやいやい言われるんですね……。
今お互い仕事はやりたいことをやると決めているのでそのうち夫がずっと外で仕事をするかもしれません。臨機応変に対応してくれる夫は、私の何倍も強くてデキた人なんだと思います。

Q.夫婦の役割分担は、どのようにしているんですか?

育児は半々が理想的だと思っているんですが、私が仕事で家を空けることが多いので、実際は私が4、夫が6くらいの割合になっています。
家事は、私が洗濯物をたたんだり、掃除や片付けをしたり。
料理はしないことと決めていて、外食などに頼っています。
週2日は、自治体の家事代行サービスを利用して、バランスを取っています。
娘が生まれる前は、私が仕事、夫が家事で通っていましたが、そこに子育てが加わったことで、従来通りでは、仕事量のバランスが崩れてしまいます。
ですから、外でする仕事も含めお互いの1日の仕事量がトントンになるイメージで私も家事に積極的に参加するようになったつもり……です。

「 タクシーの中は、ONとOFFのスイッチを切り替える時間 」

Q.タクシーはよく利用しますか?

車を持っていないので、普段から利用しています。
テレビ局でタクシーを用意してくれることも多いんです。
仕事に向かうタクシーの中では、メイクの最終チェックをして、仕上げのリップを塗ったり、仕事関係のメールを返信することが多いです。そこで自然と仕事モードに切り替えています。
仕事終わり、家に向かうタクシーの中では、夫にFaceTimeをつないで、娘の顔を見ますね。家に帰って娘の顔を見ればいいんですけど、待ちきれなくて。もう帰りのタクシーに乗った途端、オフのスイッチが入っちゃいます。

犬山紙子さんインタビュー風景01

ー  取材の送迎でご乗車いただいたタクシー。乗務員さんがとってもジェントルマンで、ドアの開け閉めにも優しさを感じたそう

「 タクシーの乗務員さんのお話、実はコラムのネタになってます! 」

Q.乗務員さんとの会話で、印象に残っていることはありますか?

「ごごラジ」のパーソナリティー(NHKラジオ第一月〜午後1時05分〜)をしているんですが、乗務員さんが私の声で「もしかして?」と、気づいてくださった時は嬉しかったです。リアルなリスナーさんの意見が聞ける貴重なタイミングだと思い、どんなコーナーを作るといいか、相談してしまいました。乗務員さんは真面目に答えてくださいました。
それから、実は、乗務員さんのお話は、コラムのネタになることが多いんです。少し長い距離をタクシーで移動する機会があって、その時に「どんなお仕事をしているんですか?」と聞かれて、「エッセイやコラムを書いています」と答えたら、乗務員さんが、これまでに乗せた面白いお客さんや楽しいお客さんのお話をしてくださいました。
私からも「今日はどの辺を走ってたんですか?」などと話しかけることも多いです。乗務員さんは、快く答えてくれますね。やはりいろんな方と接している乗務員さんのお話は、ネタの参考になります。

日本交通の「桜色の行灯タクシー」

ー  たった4台しかない!激レア、日本交通の「桜色の行灯」タクシー。実際に乗車すると幸運の証として記念乗車証がもらえます。

Q.タクシーアプリ(JapanTaxi)を使うことはありますか?

妊娠する前は、よく使っていました。
お酒が大好きなので、友達の家で飲むことが多かったんですが、毎度うっかり終電を逃してしまって。そんな時にアプリを使ってタクシーを呼ぶと、友達の家の前まで来てくれるので、女性の方は安心だと思います。
編集者さんも、アプリでタクシーを呼ぶ方、多いですね。

犬山紙子さん

犬山紙子
1981/12/28 大阪府出身
イラストエッセイスト、愛犬家、愛酒家。
恋愛に苦戦するアラサー美女を描いた「負け美女」でデビュー。
週刊誌や女性誌、Webなどで多数の連載を抱えるほか、
NHKラジオ第一「ごごラジ!」では月曜パーソナリティーをつとめる。
2014年に結婚、2017年1月に第1子となる女の子を出産し絶賛子育て奮闘中。
2017年6月には「私、子ども欲しいかもしれない。妊娠・出産・育児の〝どうしよう〟をとことん考えてみました」を出版。

文:ほし友実 写真:鈴木千佳

日本交通タクシーの新型コロナウイルス感染予防対策についてはこちらをご覧ください。