フリーカメラマンとして活躍しながら、「太陽と風の写真館」を運営している秋山まどかさん。都内にスタジオを構えながら、週の半分は山梨で暮らすという二拠点生活を送っている秋山さんのタクシーライフとは。
「 都内では楽しく
山梨では穏やかに過ごしています 」
Q. 秋山さんは都内と山梨との二拠点生活をされているそうですね。何かきっかけがあったのでしょうか?
関西出身なので山梨はあまりご縁がなかったのですが、たまたま雑誌の仕事で行く機会が続きました。3、4ヶ月の間に何回も通って、富士山が見える場所でトレイルランナーの撮影をしたりしていたんですね。
まず驚いたのが、もっと遠いと思っていたのに都内のスタジオから1時間半で着いたことです。電車で行ったときも、在来線なのに1時間半で帰って来ることができて、こんなに近いんだ!と。ちょうどその頃、建て替えに伴って住んでいたマンションを出ないといけなくなったので、一度山梨に住んでみるのもいいかな、と思うようになったんです。
出身地の奈良は盆地で、その風景と山梨の風景がそっくりで、めちゃくちゃキレイだったんです。職業柄なのか二拠点生活をしている人が周りに多かったので、わりと自然な流れで決めました。
Q:実際に二拠点生活をしてみてどうですか?
今は週の半分を東京で過ごし、半分を山梨で過ごしていますが、やっぱり山梨には懐かしさを感じます。山梨でも結局仕事をしているんですけど、都内にいる時とはペースが変わります。東京では美味しいお店もあるし友だちもいっぱいいて楽しく過ごしていますが、山梨に帰った時は仕事のペースも穏やかになり、自分の時間を静かに過ごしています。
都内では自転車生活だったので、山梨に来て車を用意しました。山梨での生活も4年目になり、ようやくご近所の人と話したり、知り合いになった人とクラクションで挨拶を交わせるようになってきました。
「 コンビニの明るさと同じようにタクシーの灯りにホッとします 」
Q. 都内にいる時は、お仕事以外でタクシーを活用されることもありますか。
都内では飲んだ帰りですね(笑)。タクシーがあると思うと終電をあまり気にしなくなります。仕事で意図せずに帰宅が遅くなり、終電がなくなってしまうこともありますが、都内は深夜でもタクシーが走っているので、「必ず家まで帰れる」という安心感があるのはうれしいですね。
あと、深夜でも駅にタクシーが停まっているのがホッとしますね。暗い夜にコンビニの灯りがついていると周囲が明るくなって安心できるのと同じように、深夜にタクシーの灯りを目にすると安心できます。
Q. タクシーに乗っている時間はどんなふうに過ごされますか?
移動時間って、私にとって完全にオフになる時間です。窓の外の景色を楽しむこともなくボーッとしているか、睡眠時間に充てるときもありますね。申し訳ないなと思いながらコーヒーを持って乗らせてもらうこともありますし、いい切り替えの時間になっていると思います。
Q.日本交通では、お客様に快適な時間を過ごしていただくために、乗務員からはお客様にむやみに話かけないようにしているそうですよ。
それはすごく助かっています。私は車内では本当に静かに過ごしている時間の方が多いので、そっとしておいていただけるとうれしいことの方が多いですね。そんなふうにお客さまの様子を見ながら接客してくれるって、すごくホスピタリティが高いですね。
「JPN TAXI(ジャパンタクシー)」は広いので、つい荷物を広げて仕事に没頭してしまうこともたまにあるのですが、そんな時も必ず、忘れ物がないか確認してくださるのもすごいな、と感じています。
秋山まどか(あきやま まどか)
フォトグラファーとして広告・web・雑誌など様々な媒体で活動。
2011年からは被写体の物語を旅する移動写真館「太陽と風の写真館」としても活動開始。
奈良県生まれ。現在は都内にスタジオを構えながら、山梨とのニ拠点生活を送る。
写真: 鈴木智哉 文:平地紘子(mugichocolate株式会社)
※新型コロナウイルス感染予防対策を徹底の上、インタビュー・撮影を行いました。
撮影時のみ一時的にマスクを外しています。