赤羽営業所

日本交通では、新卒で入社したフレッシュな乗務員が活躍しています。タクシー乗務員として社会人生活のスタートを切った若き乗務員たちは、お客様に快適で安全に乗車していただくために、日々考え、経験を糧にしながら運転・接客のプロを目指しています。そんな彼らに、タクシー乗務員としての思いや日々のエピソードを聞いていきます。
3回目は、スポーツを通じた社員の健康促進活動が盛んな「赤羽営業所」でハンドルを握る乗務員の2人です。

【前編】はこちら

入社5年目の伊達悠二(だて ゆうじ)さんと、入社1年目の瀧島香奈美(たきしま かなみ)さん

イチ押しは、“東京の天井”を走れるあの道!

Q. 日々、さまざまな道をタクシーで走っているからこそお勧めしたい道や好きな道があれば、ぜひ教えてください。

赤羽営業所

瀧島さん:運転していて楽しいのは、東京らしいキラキラした街並みです。私は地元の埼玉から東京の大学に通っていたので、昔から東京への憧れがあるんです。まさか自分が仕事で表参道を運転する日が来るなんて思ってもいなかったので、イルミネーションが輝いている表参道を通ると、その度に「東京だなあ」「きれいだなあ」とうっとりします。

伊達さん:僕の好きな道は首都高です。6号向島線の下りを隅田川に沿って走っていると、吾妻橋、言問橋など橋が7,8本続けて出てくるのですが、夜はライトアップされているのですごく気持ちがいいですね。

東京の道ってビルが多いので空が狭いというか、天井があるように感じる場所が多いんです。首都高の下で実際に空がふさがれている道も多いですし。でも、例外的に首都高だけは東京の天井を通っている感じがするんです。渋谷線とかも、六本木のビルの合間をサーっと走り抜ける感覚があって爽快です!

電車の行き先を見ると、ついつい数字に換算してしまう!?

Q. タクシー乗務員“あるある”なエピソードなどがあったら、ぜひ聞かせてください。

瀧島さん:お釣いらないからとチップにしてくれるというのは、割と毎回ありますね。

伊達さん:あるの? ないですよ(笑)

瀧島さん:10、20円が面倒くさいんだろうな、という人もいますし「話が面白かったからジュース代にでもして」と言ってもらったり。コンビニに寄ったついでに、コーヒーを買ってきてくれたりお茶をもらうこともあります。

伊達さん:それはきっと、瀧島さんの接客の印象が良いからだと思います。

瀧島さん:話しかけてくるお客さんの第一声が「女性で若いのに珍しいね」というのがほとんどなので、そこから会話が弾んでいく感じですね。

伊達さん:当初は僕もそうでしたね。道がわかってきた今は、目的地とルートを確認するという必要最低限な会話になっちゃうことも増えてきちゃって話が弾まないんですよ。「新人なんです」という言葉をきっかけにお客様との距離を縮められるのは、新人だけの特権ですね!

Q. 新人のうちだからこそできることがありますね。他にも”あるある”話があれば教えてください。

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伊達さん:例えば東京駅に行って、「横須賀行き」とか「大船行き」とか電車の行き先を電光掲示板で目にすると、「ああ、そこまでタクシーで行ったら◯◯円だなあ」と、料金に換算しちゃいますね。

瀧島さん:それって、あるあるですか!? 伊達さんが散歩が趣味で道に詳しいからでは(笑)

伊達さん:そう? 横浜という文字がすごくおいしいものに見えて「ああ、横浜まで乗せたいわー」「甲府まで30kmかー。いいなー」って考えちゃいます。

7台限定の「幸運のタクシー」、乗務するとやっぱり嬉しい?

Q. ちなみに、日本交通には5,000台のうち7台しかないという、桜色の行灯のタクシーがあるそうですね。「#幸運のタクシー」としてSNSでも話題ですが、どういう人が乗務できるのですか?

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伊達さん:この車両には基本的には乗務する人が決まっています、でも、その担当の方がお休みのときには「今日乗って」と言われることもありました。

瀧島さん:え、先輩乗ったことあるんですか?

伊達さん:ありますよ。やっぱり自分も気分が上がりますよね。ハンドルを握っていると忘れちゃうんですけど、休憩で車外に出てピンク色の行灯を見ると「ああ、今日はピンクかあ。いつもよりいいことあるといいなー」って(笑)

瀧島さん:わかります! 私も乗務中に見かけるとテンションがあります。何回見ても嬉しいですよね。説明とかするんですか?

伊達さん:積極的には言わないけれど、お客様に聞かれたら「実は」と説明しながら、記念乗車証をお渡しします。

先輩から後輩へのメッセージ。

Q.それでは、なりたい乗務員像や将来のヴィジョンを教えてください。

瀧島さん:まずは地理も接客もプロフェッショナルな乗務員になりたいです。そして本社に行ったら新卒採用チームに入り、乗務員の経験を生かして学生さんとコミュニケーションをとっていきたいと思います。

伊達さん:僕は乗務員の仕事が好きなので、できればずっと続けていきたいなと思っています。と同時に、散歩のプロになるという野望もなくはないので、もっと地理に詳しくなりたいですね。知識と趣味を生かして、観光タクシーの乗務員もやりたいと思っています。

Q.先輩から後輩へのアドバイスなどあったら、ぜひこの機会に。

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伊達さん:一つ絶対に言いたいのは、頑張りすぎるのは良くないということです。結構みんな営業収入で競争心が高まったりもするんですけど、社会人生活は長期戦なので、眠い時は寝た方がいいし、それで営業収入が悪くなっても次がある。事故を起こさないように無理なくやっていくのが何よりです。
あと、コロナの影響でイベントなどもなかなか無かったので、職場でも同期以外と話す機会は少ないかもしれません。でも、色々なバックグラウンドの人がいるので、新卒メンバーだけで固まらず周囲の方たちと話してみるといいと思います。

瀧島さん:じゃあ、これをきっかけに話して見るようにします!

伊達さん:なんかすごい説教みたいになっちゃって(苦笑)なかなか、こうやって先輩と話せる場面を僕らも作れなくって申し訳ないなって。

瀧島さん:先輩、今度あるソフトボール大会、出ますか?私出ますよ!

伊達さん:もちろん。僕は赤羽営業所内で野球もやっているので、張り切っていきますよ!

瀧島さん:赤羽はスポーツイベントが盛んな営業所ですからね!これからもよろしくお願いします。

Q. 温かな眼差しで助言を送る先輩の姿と、キラキラした目で話に聞き入る後輩の姿、いい関係だなあと思わず笑みが浮かびました。これからも先輩後輩の絆を大切に、プロの乗務員として頑張ってくださいね。


赤羽営業所

  • 伊達 悠二
  • Date Yuji
  • 入社年:2017年
  • 瀧島 香奈美
  • Takishima Kanami
  • 入社年:2021年

写真:鈴木智哉 文:平地紘子(mugichocolate株式会社)

※新型コロナウイルス感染予防対策を徹底の上、インタビュー・撮影を行いました。
撮影時のみ一時的にマスクを外しています。

日本交通タクシーの新型コロナウイルス感染予防対策についてはこちらをご覧ください。

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