ー 親しみやすい関西弁でユニークなエピソードを交えながらお話ししてくださる岸辺さん。
あたたかい人柄がとても印象的。
ママとして、編集長として、目まぐるしい日々を送る岸辺さんのタクシーライフとは…。
「 働くママが見て読んでほっこりするフリーマガジン
“ Hanakoママ ” 」
Q.岸辺さんは今年11月まで『Hanako ママ』の編集長をつとめられました。
どのような想いから、ママに向けた雑誌を作っていたのでしょうか?
『Hanakoママ』は東京・千葉・埼玉・神奈川の首都圏の保育園に月1回配布しているフリーペーパーです。読者は、保育園にお子さんを預けて働いているママたち。
本屋さんに行く時間もなく、紙媒体から情報を得たくても難しい環境にあります。
そういったママたちに、ほっとできるような情報を届けたいと想い、毎号作っています。
Q.保育園や読者のママたちからは、どのようなリアクションがありますか?
どこも協力的で、保育園によっては「本日『Hanakoママ』配布日です」とアナウンスしてくれたり、「ママが好きな本が来たよ!」とお子さんから渡してくれたり、みなさんとても楽しみにしてくださっています。ママのバッグに入るようにと冊子の大きさや厚みも考慮したのですが「この薄さがいい!」とおっしゃってくれるママも多いんです。
ー 保育園ママに人気の「Hanako ママ」。Hanakoママwebも好調で、書籍化した人気連載企画もある。
自分の経験を生かし、岸辺さんは、ママのハッピーのために日々奔走している。
Q.内容にもかなり気を配っているそうですね?
わたし自身も保育園に子どもを預けて働いてきましたが、ママ向けの雑誌や育児書を読んだ時に「子どもとの時間は長いほうがいい」というようなことが書かれていることが多く、とてもストレスに感じていました。働くママは子どもと長い時間すごしたくても、それができませんから…。ですから、働くママがストレスに感じる情報は全て排除しようということは最初から決めて、そこは注意深く作っています。
「 働くママが引け目を感じないように心がけていること 」
Q.ママになってから、仕事に対する考え方など変化はありましたか?
一番大きく変わったのは時間の使い方です。編集の仕事は、勤務時間が決まっているわけではないので、以前はダラダラ過ごしてしまうこともあったのですが、子どもが生まれてからは、そうはいきません。保育園のお迎え時間が決まっていますから、他のスタッフにやってもらえることは早めに手配するなど、仕事の仕方はよくなったと思います。
また、同じ働くママスタッフには気を配るようになりました。ママだからと引け目を感じながら仕事をする女性は、実は少なくありません。何気ない会話の中に「きょう@@ちゃんはどうしてるの?」と子どものことを気にかけたり、子どもの行事があるときは、安心して休めるようにしています。
Q.仕事では、どのようにタクシーを利用されていますか?
取材先にはタクシーで向かうことが多いですね。スタッフと一緒にタクシーに乗り、移動中に打ち合わせをします。移動だけでなく「個室」としても利用する感覚でしょうか。荷物の多いカメラマンさんが同行する際もタクシーはとても便利ですね。
一人の時は、やはり電話で打ち合わせをしながら移動時間を過ごします。
ー 陣痛タクシーに登録した妊婦さんに贈られるマタニティギフトを見て、
「赤ちゃんだけでなく、ノンカフェインのお茶などママのためのものがあるのも嬉しいですね」と岸辺さん
Q.陣痛タクシーやキッズタクシーなど、ママ目線のサービスがある日本交通のイメージは?
ママや子どもに優しいタクシー会社ということで、安心して利用しています。
キッズタクシーは、塾や習い事に通わせたいけれど送り迎えができないという働くママにとって、とてもありがたいサービスです。
実際に利用しているママ友もいますよ。
岸辺麻巳
マガジンハウス勤務
『HanakoWEST』『Hanako ママ』の編集長を経て、2018年11月より新しい時代の夫婦のあり方を提唱するオンラインマガジンRethink 夫婦の時間の編集長をつとめる。
共働きの夫と中学1年の息子の3人家族。
文:ほし友実 写真:鈴木千佳